2021/09/05

海外でのお寺の布教状況とは。ハワイ・ブラジル座談会 (東本願寺)

海外でのお寺の布教状況とは。ハワイ・ブラジル座談会(東本願寺)


 ブラジルの首都ブラジリアに住む、もうすぐ僧侶になる予定のタイスさんと、マリリア真宗本願寺(東本願寺)の僧侶(わたし)と妻のファビアと、ハワイのカネホ東本願寺の僧侶マルコス沢田さんと、お寺のご門徒との座談会の様子です。画面には出てきませんが奥様がZoomの捜査を行っておいででした。

 お寺の状況、現在の問題点活動状況、将来の展望などを話しています。

ハワイの開教使マルコスさんが英語、ポルトガル語、日本語で通訳をしてくださっています。

初めての試みですが、今後も定期的に続けることができたらと思っています。


数ヶ国語話せるお坊さん


今回の座談会が実現できたのは世界がインターネットで繋がっているからですが、ハワイの沢田さんが英語、ポルトガル語、日本語、そしてスペイン語も話せるマルチリンガルのスーパーお坊さんだからでもあります。彼はブラジル生まれでお父さんもブラジルで僧侶をしておいでになった方です。実は僧侶になる前は日本でプロサッカーチームに関わるお仕事をしていたというスポーツマンでもあります。昔で言うところの三蔵法師のようにいろんなことができるのです!

 その沢田さんの提案で今回の国を超えての交流が実現したのです。



インターネットの力


 Zoomは今までも何度か参加したことがありますが、今回ハワイとの座談会も遅延もなく、とてもスムースに進みました。インターネットの技術の革新的なパワーを感じました。会話がちゃんと成立するのです。ただし沢田さんの翻訳があるからですが。思うに10年後くらいにはバーチャル技術も進んで、まるでその場でお話ししているかのような環境になるのではないかと思っています。いまはまだそれに至るテスト期間なのでしょう。

言葉の壁も超えていく


 今後はリアルタイム翻訳技術が確立されるとおもいます。
今回の動画は1時間以上のものですが、半分は翻訳の時間なので、海外との会話も半分以下で済むようになるでしょう。
 ただし仏教のお話は特殊な言葉遣いが多いので、やはり沢田さんのようなスーパーお坊さんがいないと難しいと思います。私も参加してみて、ブラジル・ポルトガル語をもっと勉強したくなりましたし、英語も勉強したいと思いました。

私の曾祖父さんがいた場所


 今回お話をしてみて、ハワイのお寺の状況が島国ということでまたブラジルとは違うことがわかりました。悩みつつもみなさんおおらかだし、お寺の建物や荘厳もハワイの方が近代的なになっているようです。 これは実際に行ってみたくなりました。 私のひいおじいさんである、泉原寛海もハワイで僧侶をしていたのです。今回ネットで繋がってみて、ますます生涯に一度はハワイのお寺に行ってみたいと思いました。
ネットで繋がるから行かなくてもいいではなく、ますます行って現地の方にお会いしたくなりました。そういった意味でも今回のオンライン座談会はともいい機会になりました。

それでは動画をご覧ください。





「ブラジル・シュウちゃんねる」



Monge   Shu Izuhara 

Organização Budista "Shinshu Honganji" em Marília

R. Vinte e Quatro de Dezembro, 1587 - Alto Cafezal, Marília - SP, 17504-010


https://goo.gl/maps/9w3uc9gRdTuyDYgF6




Rev. Marcos Sawada

Kaneohe Higashi Hongwanji

45-520 Keaahala Rd. Kaneohe, HI 96744


http://kaneohe.hhbt-hi.org/





2021/09/03

ブラジルでコロナワクチン打ってきました。(動画あり)アストロゼネカ

新型コロナウイルス ワクチン ブラジル 統計情報

(リンクが機能しない場合、Googleで上記文章を貼り付けて検索すると最新情報が出てきます)



 ブラジルではもう10代の子供まで1回目のワクチン接種が進んでします。
私は1回目は6月に受けました。その時の映像です。



会場の様子


 おかげさまで、接種後の辛さもほとんどなく現在に至ります。2回目は9月になりますがたまに2回目は副作用がきついという話を聞くのでちょっと怖がっています。ともかく接種前後は特に健康に気をつけて飲酒などをせずに万全の体制で挑みたいと思っています。お仕事も前後の日に無いようにスケジュールを組みました。

 ブラジルでは接種するワクチンを選ぶことも会場を選ぶこともできませんが、日にちは都合によって変えることができるようです。

 今回はマリリア市にある国立大学で受けることになりました。大きな敷地のおかげで人混みになることもなく、待たされることもなく速やかに接種することができました。


なんと私に注射してくれた医学生はファビアのお姉さんの娘のアマンダの友人でした!おもわぬ偶然に、ついてきてくれた妻のファビアも一気にテンションが上がったようでした。


※ファビアの姪のアマンダにインフルエンザを打ってもらった回はこちら

https://youtu.be/gQyNqBnL4iQ


接種した後の感想と状態


 

 打った時も後も痛みはほとんどありませんでした。翌日少し鈍い痛みが腕にきて、二日目がちょっと体がだるかったくらいで、大きな副作用はありませんでした。2回目も体調に気をつけて臨みます。

 


ブラジルの現在の雰囲気や状態



 ワクチンの効果があらわれていて規制も緩くなり、ここマリリアの街も平静を取り戻してきています。年末に今年初旬に中止になったイベントを行うなどのアナウンスも出るくらいになっています。しかしマスク、消毒、手洗いは義務付けられていてほとんどの人が守っています。私のお寺も広さに対する人数制限が撤廃されほっとしています。お盆法要もオンラインでなく、皆で集まって手を合わせることができました。有難いことです。

 



「ブラジル・シュウちゃんねる」



参考リンク


JETRO 日本貿易信仰機構 

サンパウロ州、新型コロナ感染減で経済活動制限を緩和へ

(ブラジル)2021年07月30日


ブラジル・サンパウロ州のジョアン・ドリア知事は7月28日の記者会見で、州内の新型コロナウイルス新規感染者数や入院者数、死亡者数が大幅に減少している(注1)ことを踏まえ、8月1日から8月16日の期間は経済活動への制限を緩和すると発表した。

サンパウロ州の感染警戒レベルは現在、最も厳しい「緊急事態フェーズ」とその次に厳しい「赤(フェーズ1)」の間に位置する「移行フェーズ」にある。8月1日以降もこのフェーズは維持するが、レストランやバー、ショッピングセンターなどの商業施設は午前6時から翌日午前0時まで営業可能になる。なお、顧客が各施設に入場できる時間は午後11時まで。また、商業施設などの収容人数は現在の60%から80%に引き上げる。

続きはリンク先でどうぞ。


在サンパウロ日本国総領事館(新型コロナウイルスに関する情報)

https://www.sp.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/2020_covid19_info_jp.html

 「私はワクチン打ちました」という看板の前で記念撮影


2021/09/02

ブラジル、アラサツーバで起こった事件、(動画あり)重武装20人超が深夜に銀行連続襲撃 ATM爆破に人質を盾に銃撃も


まずはニュース記事と動画をご覧ください。

その後最後にアラサツーバに住んでいる私の知り合いから聞いた話と私の感想を書いています。


以下ニュース

《ブラジル》重武装20人超が深夜に銀行連続襲撃=ドローンで警察監視、ATM爆破に人質を盾に銃撃も

https://www.nikkeyshimbun.jp/2021/210831-13brasil.html

ニッケイ新聞より


 30日深夜0時過ぎ、約10台の車に分譲した20人以上の重武装した強盗団が、サンパウロ州アラサトゥーバ市中心部に立ち並ぶ銀行3軒を約2時間がかりで次々に襲い、町中がパニックに陥った。近隣住民が人質とされた上、数多くの爆破行為や銃撃戦などが行われた末、3人が死亡、5人が重傷を負う惨事となった。30日付現地サイトが報じている。

 サンパウロ州北西部の人口20万人の中核都市アラサトゥーバが恐怖に包まれた。発端はルイ・バルボーザ広場近くで、20人ほどの強盗団がサフラ、ブラジル、連邦貯蓄(CAIXA)の三つの銀行支店の現金引き落とし機(ATM)を襲ったことにあった。


犯人たちは10台の車で移動し、通りにいた人たちを捕まえて人質にし、車の屋根やボンネットに乗せて、警察からの銃撃を避ける盾代わりにした。警察によると、犯人たちはドローンを使って警察の所在や自分たちの位置を確認していたという。
 強盗団は少なくとも14カ所で爆破行為を行った。市内20カ所に40の爆発物を仕掛けたとの通報を受けた警察が特殊戦術行動グループ(Gate)を派遣し、爆発物の処理を行う一方、外出しないよう市民に警告を流した。

 この事件は事件発生直後からSNS上で話題となり、強盗たちが警察と銃撃戦を行う様子をSNSに投稿するために録画していて銃弾を浴びた住民もいた。
 住民2人と強盗団の1人が死亡。強盗3人が逮捕された。住民5人がサンタカーザ病院に運ばれ、1人はケガの治療後に退院した。だが4人は重傷で入院しており、うち3人は銃弾を浴びたが容体は安定している。もう一人、25歳の男性は自転車で走行中に爆発に巻き込まれて、両足と手の指を失う大ケガを負い、手術後も酸素吸入などを受けているという。
 犯人はなおも逃走を続けている。アラサトゥーバ市は夜が明けた後、市民感情などを考慮し、同日は市立校の授業を中止すると発表。州立校もそれにならった。
 同市では、爆発物が爆破した後の処理や、仕掛けられた爆発物処理の必要のため、商店や保健所が休業状態となった。また、同市から周辺地域へのコロナワクチンの配布も止まったため、ビリグイ市でも接種が中止された。




動画

動画

事件があったアラサツーバ市



ここからは私の聞いた話と感想です。


 アラサツーバは私が住んでいるマリリア市から車で2時間ほどの小都市で、私も何度も行き来している場所です。マリリアの方が少し大きいくらいの市なので、今回の事件は他人事ではないと思いました。
 アラサツーバ在住の友人によると、深夜12時頃に「パンパン!」という音が聞こえてきて、最初は若者が花火をあげている(ブラジルでは、サッカーの試合後によくある)のかと思ったが、なかなか終わらずしかも大きな爆発音や機関銃掃射の音らしきものが聞こえてきたので(友人は日本で自衛隊の駐屯地の近くに住んでいたので、演習の時の音に似ていたと言っています)、若者がおもちゃで兵隊ごっこをしているのか?と思った後に窓を開けて音のする方向を眺めていたら、なにやら焦げ臭い匂いをかんじたので、「マフィアの抗争かな?・・・・」くらい思っていたそうです。

 その日はそのまま就寝、翌朝近所の様子がいつもと違って静かすぎるので、何かの休日日か?と勘違いするほどだったそうです。 しかしその後ニュースや、心配の電話、連絡が来て事態を知ったそうです。
 その後の具体的な事件は上記に書いてある通りです。 私的には友人が無事でほっとしました。
 
怖かったのは、爆薬を色々なところに仕掛けた、そして実際それで両足を失い指が吹き飛んだ若者がいること。痛ましいことです。 
こういう事態が起こった時は何も触らず、避難することだと思います。

さらに事件の様子を携帯カメラで撮っていた人が撃ち殺された事実。
私もYouTubeをやっていますので、動画を撮った人の気持ちが分かります。事件が起こった時は「自分は大丈夫。だって関係ないんだから」と勘違いすることがあります。
しかし、この場合も速やかにその場から離れることに集中すべきだと思います。私自身も肝に銘じたいと思いました。 

 こう言った銀行を武装した集団が襲う事件は定期的に起こっています。今後電子マネー化がブラジルでもさらに加速すると思われます。

これ以上このような痛ましい犠牲が出ないようにと、こころから思いました。

「ブラジル・シュウちゃんねる」




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