2022/12/27

ブラジルの金色のワニのビーズ・キーホルダー 

ブラジルの路上でワニのキーホルダーを再び買う事になるとは。

いつもよく行くスーパー "サンジューダス"の駐車場で妻のファビアが「シュウ覚えてる?キーホルダーを売ってる人だよ」と見つけてくれました。
実は私も姿は見えていたのですが、(私にとっては)いらないものを売ろうとする人かと無視しようとしていたのです。 ちょっと心が痛みますが、同時にファビアの記憶力と色々しっかり見ている事にびっくりしました。

 約5年前のある日。お寺の前の道を歩いているとそのおじさんに「キーホルダーを買わない?」と声をかけられたのです。いつもならいらないとすぐにお断りするのですが、おじさんの手に握られているビーズ製の色とりどりのキャラクターの中でもワニに惹きつけられて、つい足が止まり「いくらですか?」と聞いたのです。そして即決で買ったのです。そんな運命的な買い物をする時、たまにあって幸せです。

買った後もずっと気に入りだったのですが、日々使っていると少しづつ壊れていきもう半分は解けていました。それでもそのまま使い続けていました。




動画の中で私自身が「幸運のワニ」なんて言ってますが、ブラジルでワニにはそんな意味はないようで、長く使っているうちに私の中に幸せの意味づけが出来上がっていたようです。最初のワニは銀色っぽいビーズのワニですが、今回は金色のワニにしました。「銀のワニが金のワニ」に変身しました。今回のワニも前回以上大切に長い付き合いをしていきたいものです。ありがとうジョセおじさん! 

「ブラジル・シュウちゃんねる」




2022/12/26

選ばれしものしか開くことのできない扉が、誰でも開けるようになった日。

お寺に一つだけ開かずの扉がありました。

 お寺の台所につながる部屋は年に数回しか使わないこともあって、お寺の庭に抜ける鉄製の重い扉をお金を出して修理しようという発想自体がなかったと思います。私自身も「まあ、いいか」と無意識の中でそう決めつけていたのですが、急に妻のファビアがこの扉を直したいと言い始め、仏教会婦人会の人たちの許可をとり急遽直すことになったのです。



 
 この扉は開くには開くのですが非常に開けづらい扉で、年に数回あるイベントの時に、力と知恵のある選ばれし者にしか開けることができない扉だったのです。
しかし修理のおかげで誰にでも開けることができる浄土真宗のお寺にふさわしい扉となりました。
 
 ブラジルでは信頼できる修繕者を見つけることが大切なのですが下の動画のように、お寺の屋根裏の状態を見てくださった、普段は教会の修繕を得意とする業者がドアもその場ですぐに直してくれたのです。

 これもファビアの手柄です。というのはそういう仕事が早く誠実で実力の伴った業者を見つけるのは至難の業なのです。150レアルかかりましたが、おかげでドアがスルスルと開くようになりました。「もっと早くやっとけばよかった」と思いましたが、少なくとも私は14年間放置しておりました。当たりあえのことですが、直そうと思わなければ直らないのでした。

以下動画をご覧ください。



「ブラジル・シュウちゃんねる」



2022/12/25

今週のことば 尾畑文正 「人間は闇の自覚なしに、 光の自覚があろうはずがない。」 高光大船の言葉

 Palavras da Semana


高光大山写真向かって左側


Bunsho Obata


"O homem não pode estar consciente da luz sem estar consciente da escuridão".

                         Takamitsu Daisen


 8 de dezembro, para alguns é o dia da iluminação de Buda, para outros o dia do ataque a Pearl Harbor, para outros o dia do assassinato de John Lennon? Para os budistas, a iluminação de Buda é o ponto de partida, cuja realidade interior é a abertura da verdadeira sabedoria (luz). O que isso significa exatamente? Nas palavras acima mencionadas, o monge budista Shin Takamitsu Daisen (1879-1951), nascido em Kanazawa, afirma que a realização da escuridão é a realização da luz. Este é o entendimento de que a realização do Buda foi a realização da cegueira humana.


 O estado iluminado de Buda é representado pela fase da marca de toque de terra. Os dedos de Buda tocam a terra. A terra é o símbolo do mundo (Dharma), que nutre e sustenta toda a vida. O iluminismo é o despertar para o chão de sua existência e, ao mesmo tempo, a realização da escuridão humana que profana e pisoteia a terra. Quando a luz da sabedoria ilumina as trevas do homem, a forma dessas trevas é o ataque a Pearl Harbor (guerra) e o assassinato de John Lennon, que cantou de amor e paz. Para mim, 8 de dezembro é um dia para lembrar a loucura da humanidade. 


(Professor Emérito, Universidade Doho)


遊墨民カズさんの作品です。
SP盤をイメージして書かれた作品です。

※このブログを書いたら小松時代からよくしてくださっているカズさんが送ってくださいました。ブラジルにも2回来て芸術交流をしてくださいました。また来てほしいなー。



今週のことば


尾畑文正


「人間は闇の自覚なしに、 光の自覚があろうはずがない。」

                         高光大船



尾畑文正先生


 十二月八日、ある人は釈迦の成道の日、ある人は真珠湾攻撃の日、ある人はジョン ・レノン暗殺の日であろうか。仏教徒においては釈迦の悟りは原点であり、その内実は真実の智恵(光)が開かれたことにある。それは具体的にはどういうことなのか。金沢出身の真宗僧侶高光大船 (一八七九~一九五一年)は前掲の言葉で闇の自覚が光の自覚であると言い切る。それは釈迦の悟りは人間の 無明を悟ったとの理解である。


 釈迦が悟った時の姿は触地印(そくちいん )の相で表されている。釈迦の指が大地に触れる姿である。 大地とは全ての命を育み支える世界 (法)の象徴である。悟りとはその存在の根拠に目覚 めることであり、それは同時に大地を汚し、踏みにじる人間の闇の自覚である。 智恵の光が人間の闇を照らす時、その闇の形は真珠湾攻撃(戦争)であり、愛と平和を歌うジョン ・レノンの暗殺である。私にとって 十二月八日は人間の愚かさを心に刻日である。 (同朋大名誉教授)


Youtube動画でも、朗読とお話ししています。どうぞご覧ください。


「ブラジル・シュウちゃんねる」



2022/12/24

ブラジルお寺の天井裏を検査してもらいました。その様子

私がこのマリリアのお寺に来てから14年が経ちましたが最初来た時は雨漏りが滝のようでした、少しづつご門徒の協力のおかげでいまはほぼ治りましたが、先月大雨の時に雨漏りがあり、しかもひどく汚れた雨が本堂の壁をつたって滴り落ちていたのです。
 
 それをみた妻のファビアが「屋根裏に鳥が住んでいてそのうんちが雨水と混じって落ちているのでは?」もしくは最悪鳥が屋根裏で絶命していてその影響では? との恐ろしい推測をするのです。それで今回ファビアが教会の屋根の修繕を得意とする業者に声をかけて本堂の天井裏を除いてもらうことになったのです。

 どうぞ!ご覧ください。



ご覧の通り埃などが積もっていますが、鳥の死骸や鳥の巣などはなく、これくらいだったら大丈夫とのことでホッとしています。 しかしお寺はもう建立されて75年経ちますから、相当汚れているわけです。雨の振り方によっては濁った雨水が漏れるのも致し方ないのかもしれません。

 今回勉強になったのは、お寺の屋根をみてもらうには、教会の修繕業者に声をかけるといいということでした。


「ブラジル・シュウちゃんねる」


2022/12/22

丸い街路樹を四角く切ってくれるブラジルの街路樹剪定職人 (動画あり)

お寺の門前の街路樹を刈り込んでもらいました。


ブラジルの法律で自分の家の前に街路樹を植える義務があるそうです。私がここのお寺に着任した時に、当時の会長の中村さんが三箇所に新たに植木を植えてくれました。


 今ではもう電線に届くくらい成長しました。ブラジルの気のせい長の速さにはど肝を抜かれます。
 もう一つブラジルには法律があって、勝手に家の前の街路樹を伐採することが禁止されているらしいのです。さらに、成長した街路樹を定期的に世話しないと近所から訴えられます。(笑)
これはマリリアの市役所に勤めている妻のファビアがいうのですから間違い無いでしょう。一度市役所から罰金の催促が来たことがあるのですが。これはファビアが担当に電話して揉み消してくれました。これって裏話ですが、市役所も市役所で適当に罰金の催促をいろんなところに送りつけているらしいのです。(つまり濡れ衣だったのです)

話がずれましたが、ここのお寺は角地に立っており、信号のない交差点に位置するので、街路樹をいい具合に刈り込まないと見通しが悪くなって事故の原因になりかねないので、定期的に木下の方は私やファビアが切り落としています。

 14年を経た今ではお寺の街路樹も大きくなり、電線に接触しそうになると、市の電力会社が無料で刈り込んでくれるのですが、その刈り方が痛ましいので有料で綺麗に刈ってもらうことにしました。

これはネットで拾った写真です。こんな感じで刈られてしまうのです。
パックマンみたい。



ちなみに刈り込みの値段は150レアルでした。決して安くはありません。でもやってもらってよかったです。とっても門前が綺麗になって、お寺そのものが美しくなりました。






「ブラジル・シュウちゃんねる」

2022/12/21

ブラジル🇧🇷マリリア真宗本願寺 報恩講 法話 斎藤先生 日本語 2022年11月27日 Palestra de Rev. Benjamin Watanabe. Rito de ação de Graças de Hōonkō em ...

コロナで2年間先生を呼ぶことができなかった報恩講でしたが今年はきてもらうことができました。 その時に撮った動画をシェアさせていただきます。

真宗のお寺では法話がからなずと言っていいほどされます。大きな法要の時には他のお寺から先生にきてもらいお話をしてもらうのが通例です。




ここマリリア真宗本願寺では隣町のグアインベの齊藤先生にはよくきてもらうのですが、遠方の講師はここ数年来ていただくことができなかったのです。しかし今年はできました。
 いろんな人の話を聞くことによって同じ仏教の話でも全く違って聞こえたり、逆に人が違っても同じ大事な問題があることを発見できます。ですからいろんな人に来ていただき、いろんなお話を聞くのが大切なのです。コロナでいつも当たり前のようにきていただいていた先生のお話がいかに貴重なものであるかを思い知るきっかけにもなりました。

最初の動画が隣町の齊藤先生で次の動画はプレジデンテの渡辺先生の法話です。渡辺先生は日本語もペラペラですが、ポルトガル語でお話ししてもらっています。時々日本語を挟むのがブラジルの日系のお寺での一つの型でもあります。

どうぞお聞きください。




ベンジャミン先生のお寺にも私も何度も呼ばれて法話をさせていただいています。これも大変貴重な経験で、普段と同じことをお話ししても、場所が違い目の前の方々が違うとお話のテンションも内容も不思議と変わることがあり大変勉強になります。
 いろんなところでお話しさせていただき、またいろいろな方々のお話を聞くことがとても大切だということが最近身をもって感じることです。




仏教のお話や、お寺のお話はよっぽどお話の達人でも、テレビや映画の面白さには負けてしまいますが、そことはまた違う味わい、独特の大切なメッセージを受け取ることがあると思います。 ぜひ近くのお寺に立ち寄って聞いてみてください。



「ブラジル・シュウちゃんねる」

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